今回は「ADL訓練」について説明します!
ADL訓練ってなに?
「ADL」とは、「Activities of Daily Living」の略のことで、日常生活活動動作あるいは日常生活活動と訳されることが多いです。
この日常生活活動動作もしくは日常生活活動とは、一人の人間が独立して生活するために行う基本的な、しかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の身体動作群をさします。
ちょっと堅苦しいイメージになってしまうのでよりかみ砕いて言うと、日々の生活を送る中での基本的な動作ということです。
主な例としては、食事や排せつ、更衣、起居、移動(歩行)、入浴、整容、手先の活動等が挙げられ、それぞれの目的ごとに分類される場合もあります。
そして、ADL訓練は介護や福祉、医療分野において重要なのですが、特にリハビリテーション医学において非常に重要な概念であるとされています。
業務的にもリハビリテーション自体が日常生活を快適に過ごすことを目的としてサポートしているわけですし、一般的に考えてリハビリテーションとADL訓練は似通った点があると感じ取りやすいですよね。
ADL訓練の具体的な訓練方法は?
ADL訓練は日常生活活動動作あるいは日常生活活動を行えるようにする訓練ですが、実際の訓練はどのような内容なのでしょうか。
訓練は基本的に残存機能(残存能力)を活用することが中心です。
残存機能についてはこちらの記事で紹介しています。
より具体的に言えば、残存機能部分の筋力・バランス力を向上させるトレーニングや関節の可動域を広くさせるトレーニング(柔軟性の向上)などがあります。
なお、残存機能でカバーしきれない状態の場合は自助具を用いる場合もあります。
自助具を用いる場合は筋肉やバランス力の向上という面はもちろんですが、自助具の扱い方を重視したトレーニングになることが多いです。
もちろん、障害の程度や部位、年齢、性別など、一人ひとり身体の状況が異なります。
そのため、ADL訓練を実施する際には、その人に適した訓練内容を考える必要があります。
特に、ADL訓練の実施時間や運動強度などを注意する必要があるでしょう。
おわりに
今回は「ADL訓練」について説明しました。
ADL訓練は日常の生活に必要な基本動作を再び可能にするための訓練ということで、QOL(クオリティ・オブ・ライフ 生活の質)の向上にも非常に大きく関わりますから、上手に用いられてほしいですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!