おおむね60歳以上の高齢者が会員となって結成する自主的な組織で、
昭和25年に大阪で結成されたのが、わが国における老人クラブの始ま
りである。組織率の向上、活動の活性化を図るため、国の助成金が設
けられている。活動内容は、友愛訪問活動、清掃奉仕活動等の社会
奉仕活動、教養講座の開催や歩け歩け運動および老人体操などのス
ポーツ振興活動などが代表的である。平成10年現在での老人クラブは、
約13万4000クラブがあり、約887万人が参加している。なお、老人クラブ
は、昭和38年に制定された老人福祉法や、平成6年の新ゴールドプラン
(高齢者保健福祉推進10か年戦略の見直し)等に高齢者の社会参加・生
きがい対策の推進組織として位置づけがされている。