今回は「寮母」について説明します!
介護・福祉現場での「寮母」という言葉の使い方については知らない方もいるのではないでしょうか?
寮母とは?
介護・福祉現場での「寮母」とは、老人福祉施設、身体障害者更生援護施設、保護施設、児童福祉施設のうち母子寮などにおかれ、施設の入所者の日常生活の介護・介助等を行う職員のことを意味します。
しかし、この「寮母」という呼び名は今はほとんど使われていません。
どういうことかというと、今は寮母という名称ではなく、「ケアワーカー」または「介護職員」などの名称で呼ばれています。
ケアワーカー、介護職員という呼び名であれば、「え?それって普通に使われてるよね?」と感じますよね。
以前(と言っても10年以上前になるようですが・・・)は入所者が少なく、そのため介護が必要な人数が少なかったようです。また「介護」という言葉や職業自体も今より普及しておらず、なじみのうすいものだったようです。
そのような状況では、介護施設は集団生活するところという意識が強かったそうです。そのようなこともあり、寮母という名称で呼ばれており、寮母はその施設の入所者の集団生活をサポートする役割を担っていたようです。
このような背景もあって以前はケアワーカー、介護職員ではなく「寮母」という言葉が使われていたのですね。
なお、その当時の寮母の配置バランスについてはそれぞれの各施設の最低基準に定められていました。
そして寮母は施設の職員の中でも最も配置数が多く、施設の中心的な役割を果たしている職種であったようです。これは今も変化していませんね。(介護職員の大変さ・重要性は世間でも次第に認知されつつあるような気がします。今後も中心的な役割を果たしていきそうですね。)
寮母というと学生寮などの寮を切り盛りしている方を思わずイメージをしてしまいがちですが、介護・福祉関係での寮母とは現在の介護職員のことなんだと認識できればOKです!
古い資料などでは一部寮母と記述されていることもあるので、その際には注意が必要ですね。
おわりに
今回は「寮母」について説明しました。
時代の変化によって用語の意味や内容、使われる頻度が変わることを再確認しました。
一度ブランクが空いた人などはこのようなことがあると思わず戸惑ってしまうこともあるかもしれませんね。このような時には周囲の協力が必要ですが、自分でも注意したいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。