離床が進むことにより食事、排せつ、清潔などの日常生活を自立して行う
ことが可能になる。また交流も広がるため、知的・精神的活動の活発化す
ることが期待できる。ベッド上で生活していた人が、徐々にベッドから離れ
て生活機能・範囲を拡大していくことをいう。寝たきりは、体の機能低下の
みでなく、心にも大きな低下をもたらすものといえ、更には、失禁が増え、
床ずれができ、痴呆の症状も現れてくる事になる。障害があるから出来る
はずがないとあきらめてしまうのではなく、障害を受容しながら、可能性を
求めていく事が障害者への援助には重要となる。また、高齢者ができるだ
けベッドから離れ、一日の生活のなかでより多くの場面に出会う事を目的
とし、活力ある普通の、当り前の行動を取ること。主体性を持つための基
本的要素は自立にあり、自分のことは自分でする、その当り前の身の回り
の物事に対する自立的行為が、高齢者にとって精神的な満足感や喜びに
つながる。