高齢者が、契約にもとづき入所利用する民間の施設である。当初はほ
とんど規制はなく、民間営利企業がシルバービジネスとして参入するな
ど1980年代以降急増した。有料老人ホームは、入居時に多額の一時金
を支払い終身利用権を購入する方式が一般的であることや、事業者と利
用者の間でトラブルが頻発したことから、1990年の老人福祉法改正によ
り行政関与と情報公開が強化され、1995年には、有料老人ホーム設置運
営指導指針の全部改正も行われた。特に、入居時から寝たきり等により
常時介護を必要とする高齢者を入居させることを予定する介護専用型有
料老人ホームは、介護専用型有料老人ホーム設置指導指針が1996年
に定められた。