生体内においてはカルシウム、リン、カリウム、イオウ、ナトリウム、塩素、
マグネシウム、の順に多く、これ以外にも鉄や亜鉛なども重要な役割を果
たしている。人体を構成する元素のうち約96%は酸素、炭素、水素、窒素
から構成された水やたんぱく質や糖質、脂質、核酸などの有機物であり、
残り4%の通常無機塩として体内に取り込まれたり、存在しているものをい
う。無機質ともいい、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミンと並び五大栄養素の
一つとして数えられる。また、わが国においては厚生労働省によって12成
分が示されており、食品の栄養表示基準となっている。生体の種類や性別、
成長段階によって必要な種類や量は異なる。また、欠乏症だけでなく過剰
症も起こしうるので、ただ多めに摂ればよいというものではない。