トイレまで歩けない、用便が近くて間に合わない、トイレが狭くて介助が
難しい、等のときに利用する。形状、便座の暖房、消毒等さまざまに工夫
されたものが市販されている。利用時のみ室内に持ち込むのが普通。通
常はいす(スツール)に使え、外観上トイレには見えない家具調のものも
ある。室内用の持ち運べる腰掛け便器。ポータブルトイレの選び方として、
座位の安定性が良く、移乗動作もあまり問題のないときには、一体成形
型でも良い。立ち座りが可能かどうか確認することが必要。立ち上がりが
不安定な場合には、重量もあり、手すり等がしっかりした木製やベッドサ
イド型を選択する。移乗の際は、立位よりも横移乗のほうが良い。安定し
て行える場合には、アームレストが移動できるコモード、木製、ベッドサイ
ド型を選択する。アームレストを倒し、立位移乗、座位移乗を行う際には、
コモード型は不安定である。便座は機種によって形状が異なる。排泄姿
勢が取れるかどうかの確認が必要等である。