正常人の心臓拍動はほぼ規則正しい調律(リズム)を示し、その心拍数
は成人で安静時に1分間60~70である。この心拍数が、なんらかの原
因によって異常に早く、あるいは遅く、あるいはリズムが不規則になるこ
とを不整脈という。したがって不整脈には心拍リズムの不規則なものと規
則的なものがある。洞性不整脈、期外収縮(瞬間的に脈が飛ぶ、脈が抜
ける、瞬間的にドキッとするなどの症状を呈するもの)、房室ブロック、心
房細動等さまざまな種類がある。不整脈の発生機序として刺激生成異常
と刺激伝導異常がある。高齢者に多いが、各世代に不整脈をもっている
人は普通にいる。原因として、虚血性心疾患、先天性心疾患などがある。