今回は「福祉専門職(社会福祉専門職)」について説明します!
福祉専門職ってなに??
まず、「福祉専門職」の定義について説明します。
福祉専門職とは、「社会生活上、さまざまな困難や問題を抱える人々を対象に、社会福祉の専門的知識・技術をもって援助に当たる専門職」のことだと定義されています。
「社会福祉の専門的知識・技術をもって援助に当たる専門職」なので、なにか特定の資格や職業のことを指すわけではありません。
そのため、幅広い職業が福祉専門職に該当しそうですね。(具体的な福祉専門職の例については後述します)
福祉専門職の背景について
つぎに、福祉専門職の背景について説明します。
この福祉専門職は、日本の高齢化問題や社会保障の充実に注力していくという影響を強く受けており、福祉専門職の従事者を増やしていこうという動きがあるようです。
具体的な例としては、平成4年に策定された「福祉人材確保法」があります。
平成4年なので時期としてはかなり前ですが、この福祉人材確保法によって社会福祉事業従事者に対する研修や、無料職業紹介事業を実施する都道府県福祉人材センター、社会福祉関係職員の福利厚生の充実を図る福利厚生センターが設置されるなど、比較的大規模の動きがありました。
現在でも福祉専門職の需要はますます増加しており、国だけでなく地方自治体などが率先して社会福祉従事者(≒福祉専門職)確保の対策に動いています。
福祉専門職に該当する職業の例
福祉専門職の例としては、社会福祉士や介護福祉士、保育士、社会福祉主事(任用資格)などがあります。
福祉専門職に社会福祉士や介護福祉士などの福祉分野、介護分野の職業・資格が該当することは当然かもしれませんが、保育士など、一般的に福祉分野だと思われていないような職業・資格も福祉専門職に該当することは盲点かもしれませんね。
これらの職業は現在も人手不足ですし、今後も社会のニーズの高まりが続きそうですね。
福祉専門職の今後の課題
福祉専門職はたびたび今後の課題について指摘されています。
指摘内容としては、「もっと国が法整備などに力をいれて福祉専門職として働く人数を増加させるべきだ」といったものや、「激務・給料が安いといった職場の環境・就業内容をもっと改善させるべきだ」というものが多いです。
これについては個人的にも同意できます。特に、職場の環境・就業内容の改善が進まなければますます人手不足になると感じており、本当に福祉専門職の人員を増やしたいなら国や地方自治体が今までよりもさらに本腰を入れて取り組む必要があると思っています。
また、激務・給料が安いといった職場の環境が悪いことがたびたび問題視されていますが、労働環境が改善されれば、今後は労働環境が悪い会社が人材を確保できずに淘汰されていく流れになると思うので、そのような社会になればいいなぁと思っています。
おわりに
今回は「福祉専門職」について説明しました。
福祉専門職という言葉自体はあまり知名度が高くなく、聞き覚えがないかもしれませんが、今後この分野はとても重要になることが予想されるので、注目しておきたいと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!