心臓は自律神経(交感神経と副交感神経)によって支配されており、何ら
かの要因で交感神経が優位になると心拍数が増える。心因性、運動性の
要因が多いが、薬物性要因に依る場合もある。心因性に依る場合は、比
較的短時間の内に解消される。運動性に依る場合には適度な過負荷訓
練により反復訓練を行うことに依って、解消される。薬物性因子に依る場
合は、当該薬物の使用を即時中止するとともに、緊急に医療機関の受診
を行い、薬物の中和をおこなわなければ、人体に深刻な影響を及ぼす場
合もある。脈拍数が1分間に100以上になった状態をいい、成人の安静時
脈拍数はおよそ1分間50~70回である。