ビタミンEは、多価不飽和脂肪酸が酸化するのを抑制する作用があると
報告され、多価不飽和脂肪酸の酸化によりできる過酸化脂質の増加が
老化現象の基となるともいわれれることから、老化防止として注目されて
いる。胚芽油などの植物油や緑黄色野菜などに多く含まれている。人間
に対しての効力はまだ明らかではない面もあるが、生体内での抗酸化作
用が主要なものと考えられている。欠乏すると、未熟児において、溶血性
貧血、深部感覚異常及び小脳失調の原因となることが知られているが、
通常の食生活で欠乏する事はない。脂溶性ビタミンの一種で、化学名は
トコフェロール。ビタミンEを多く含む食物は、マーガリン・なたね油、アーモ
ンド・落花生・ひまわりの種、すじこ・いくら・キャビア・たらこ・うなぎ・からす
み、などである。