ビタミンCは、還元力が強く酸化しやすく、水、熱にも弱い。新鮮な果実、
緑黄色野菜等に多く含まれ、ビタミン類の中で最も大量に必要とされるも
のでその所要量は男女とも1日50㎎以上とされている。これが不足すると
皮下出血、貧血、骨形成不全、老化現象の促進等が起こる。結合組織、
軟骨組織等でコラーゲンを生成したり、腸管からの鉄吸収を助けたりする
作用がある。また、コラーゲンは三つ網状の繊維で体内では細胞間の至
る所に存在し、組織を形作り肉体に適度の硬さと柔軟性を与えているもの
であるため、ビタミンCが不足するとコラーゲンの同化が進行せず、歯のぐ
らつき、血管の脆弱化や免疫機能の低下などを生じる。水溶性ビタミンの
一つで化学名はアスコルビン酸。ビタミンCを多く含む食物は、パセリ・ブロ
ッコリー・ピーマン・トマト・きゅうり・にら、ニガウリ・キャベツ・レタス・白菜・
大根・タマネギ、レモン・イチゴ・みかん・バナナ・桃・りんご・ぶどう・メロン・
じゃがいも・さつまいも、などである。