ニトログリセリンは、狭心症の発作時、舌下で著効する。ニトロールより
速効性であり、その排泄も早い。揮発性であるため、長期保存をすると
効力の低下をみることがある。虚血性疾患治療剤であり、心筋梗塞や
狭心症の治療に用いられる。
「心筋梗塞 ・・・ 心筋梗塞 参照」
「狭心症 ・・・ 心臓を包むようにとりまいている冠状動脈に、コレステロ
ールなどの脂肪が沈着すると血管が肥厚して動脈効果がおき、血管が
狭くなり、血液の流れが悪くなる。このような状態になると心臓の筋肉へ
(心筋)必要な酸素や栄養がいきわたりにくくなり急に激しい運動をしたり、
強いストレスにあうと心臓の筋肉は一時的に血液不足になり、胸痛が生
じる。また動脈硬化に関係なく、冠動脈が何かの原因で局部的に収縮し
て内腔が狭くなると、心筋への血流がわるくなり、狭心症発作を起こす場
合がある。