乳児のまだ言葉にならない段階の声をいう。生後4、5ヵ月ころの健常な
乳児の多くは、同じ音を繰り返し発するようになる(例:バブバブ・アブアブ)。
この喃語は、しだいに複雑になり、10ヵ月ころには、アクセントや抑揚のパ
ターンも多様化する。おとなとの相互作用の最中に生じることが多い。また、
繰り返される発声によって、発声器官は発達する。1音節が次第に多音節
になり、音の種類も増え、生後8ヵ月頃までに音声はほとんど確認できる。
喃語は子音と母音からなり、言葉の発達にも深く関係します。喃とは日本
語の古語では、「なう」という呼びかけでもある。11ヵ月頃になると、非重複
喃語といわれ、(ババババ)のような規準喃語から(バダ)(バブ)のように、
喃語の「子音+母音要素が異なる母音」が反復して表出されるようになり
ます。