ノーマライゼーションとも発音され、その日本語訳は正常化と訳される。障害者
が区別・差別されて生きるのではなく、人間として、一般の社会・経済生活や
文化的活動のなかに普通に参加するための機会を拡大させ、障害の有無に
かかわらず、人間が平等に権利と義務を分に応じて担って生きようとする対
等の生活原理である。この思想は、障害者の権利宣言の底流をなし、完全
参加と平等をテーマとした国際障害者年にも反映された。身体障害者福祉
法第2条である、自立への努力および機会の確保には、この理念があげら
れている。
「身体障害者福祉法第2条 ・・・ ①すべて身体障害者は、自ら進んでその
障害を克服し、その有する能力を活用することにより、社会経済活動に参加
することができるように努めなければならない。②すべて身体障害者は、社
会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参
加する機会を与えられるものとする」