発生頻度は出生1000人当たり1~2人であり、脳障害の時期は分娩時の
脳外傷、異常分娩、未熟児、出生児仮死など産児の障害や新生児重症
黄疸、によるものが多い。痙直型、アテトーシス、失調型、強剛型等の多
彩な運動障害が認められる。胎生期、出産時あるは出生直後に生じた非
可逆的な脳障害による運動障害も総称。また、脳性麻痺とは胎児がお腹
にいるときから出生直後4週までの間に起きた脳の病変による運動の異
常と定義されており、年齢とともに進行する麻痺や一時的な麻痺、単に発
達が遅れているだけのものは脳性麻痺には含まれない。脳が原因で生じ
た麻痺と脳性麻痺とは異なるものである。