脳血管障害は、脳血管の破れや閉塞による神経脱落症状としての運動
麻痺、感覚障害、言語障害や意識障害を主症状とする症候群一般をさ
す。脳血管障害には、脳出血、くも膜下出血、脳血栓、脳梗塞などがあ
る。脳血管障害につながる基礎疾患としては、脳出血、脳血栓では高血
圧がその原因となり、脳梗塞では、心疾患、特に心房細動が原因となっ
ている。ほかに、脳血管障害による高齢者の死亡率は高く、また死亡に
いたらなくても、後遺症のため、寝たきりや痴呆になってしまう危険性も
ある。脳血管障害のうち、急激に発症したものは脳血管発作、または脳
卒中と呼ばれる。