今回は「ネグレクト」について説明します。
また、ネグレクトと混同しがちな「ネグレスト」についても説明していきます!
ネグレクトとは?
ネグレストとは、親または養育者から子どもに対しての虐待行動を指します。
時々ニュースなどでも目にする「真夏にクーラーをつけず子どもを車の中に置き去りにする」、「育児に疲れたからご飯を与えなかった」などの行動がそれに該当します。
ネグレクトは英語の「neglect」のことであり、主な意味としては、無視する、怠る、放置するなどを表します。
そのため、子どもに対して直接暴力をふるう(殴る・蹴るなど)というよりは、子どもの面倒をみない、放置するなど、非物理的な虐待を指します。
また、子どもを学校に通わせない、子供の体調が悪く生死にかかわるような状態なのに病院に行かない・看病しないなどの行動もネグレクトに該当します。
近年では介護現場や福祉現場でも使われる機会が増えており、介護が必要な人の看病・介護をせずに放置するなど、高齢者をはじめとする、介護が必要な人を対象とした虐待もケースでも使われる場合があります。
ネグレクトとネグレストの違いって?
ときどきネグレクトとネグレストについて、「あれ?どっちだっけ?」ってなることありませんか?
私は言葉が似ているので、急に言われたときに思わず悩んでしまいました・・
ネグレストは、単純に言ってしまえば、高齢者介護の現場で高齢者に食事を与えない人など、ネグレクトの加害者側の人を指します。
「ネグレクトをする人 = ネグレスト」ということですね。
いずれにせよ、できるだけ使いたくない言葉ですね・・・。
ネグレクトの深刻な問題・背景
ネグレクトは近年社会的にも問題として注目度が高まっています。
その中で、ネグレクトを保護者が自覚せず(悪いという意識せず、この程度なら大丈夫だと思っていたなど)に行っている場合があったり、その程度の見極めが容易でないことなどから「虐待行為」にあたるかどうかを判別することなど、あらためて客観的にネグレストと認定するのが難しいという意見を多数聞きます。
また、子どもに対するネグレクトの場合、特に親の権利の問題が発生しやすく、外部から容易に子どもを保護できない場合もあります。
このようなケースに対応するためには、法制度の整備や正しい知識などの普及が大切になると思うので、客観的に評価するのが難しいですが、できるだけ早く解決へ向かって進んでいってほしいと思います。
そして、ネグレクトの問題となると、加害者である子どもの親や介護する人(=ネグレスト)などが強烈に批判されます。
加害者であるため、批判されるのはやむをえないですが、個人的にはネグレクトに至った背景を知らない人が多すぎるのではないかと感じています。
というのも、保護者の経済面や養育の知識面の関係でそうせざるを得ない場合や、保護者自体が精神的疾患がある場合もあります。
前者を「積極的ネグレクト」、後者を「消極的ネグレクト」と呼ぶこともありますが、このようにそもそも養育する環境・状況がかなり厳しい場合もあります。
なので、頭ごなしに批判するのではなく、「そもそもなぜ起こったのか」ということを考える必要があるのかなぁと思います。
その原因を追求できれば再発防止に役立つ可能性も大きくなりますしね。
さいごに
今回はネグレクトについて説明させて頂きました。
ところどころ偉そうに自分の意見などを混ぜてしまい大変恐縮です・・・。
最後までお読みいただきありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします。