最近では、電話ができないほどの重い聴覚障害者の間ではFAX(ファクシミリ)
の普及が進んでおり、連絡の取り合いや会話的やりとりに活用されてい
る。なお、日常生活補助機器としては電話に関するもののほかに、音を
光や振動に変えて聴覚障害者に知らせる装置が、単品または複数の機
能を組み合わせて市販されている。難聴者のための電話補助器で、受
話器自体に音量を上げる機能のついたシルバーホーン、携帯できて受
話器に取り付けて音量調節できるものなど、呼び鈴の聴き取りにくい人
のためのフラッシュベルなどがある。現在、高齢者・障害者のための建
築基準が見直しされており、難聴者の情報入手方法が磁気ループ、赤
外線、FM電波などに加えてブルーツースも加わり、これまで以上に多角
化することになる。