今回は「チームケア」について説明します。
チームケアってなに?
チームケアとは、保健分野や医療分野、介護分野、福祉分野など、各領域の専門的な知識を持つ人がチームを組んで要援護者のケアを行うことです。
チームケアの特徴
チームケアの特徴は、それぞれの専門職がチームを組むことによって、それぞれの分野の知見の意見を取り入れることができます。
そのため、より多角的なサポートを受けられます。
また、基本的にチームメンバーでそれぞれの知見をもとに意見出しやディスカッションが行われるので、一人の専門家の意見が暴走することがありません。
そのため、利用者・患者側は疑似的にセカンドオピニオンに近い効果が得られます。
そして、チームケアは能力補完的作業、つまり、専門家が自分の専門外の知識を補い合うことが重視されます。
このような性質があるため、いわゆる「連携」よりもより密接な体制が構築され、一体的な援助が提供されるという特徴があります。
加えて、チームケアには「チームアプローチ」という概念が大きく影響しています。
チームアプローチとは?
チームアプローチとは、異なるサービスジャンルの提供事業者間で1つのチームを構成して調整を図ることによって、利用者に応じた複数のサービスが統合的な目標や方針をもって利用者・患者側に提供されることです。
チームアプローチの目的としては、より利用者・患者側に質の高いサービス提供を図ることはもちろん、サービス事業者内でチームを構成し、チームにおける調整によって問題解決を図ることで、個々のワーカーを技術的にも精神的にもサポートしてより質の高いサービス提供を図ることも含まれています。
利用者・患者さん側だけでなく、働いている側の考慮がされている点が重要ですね。
たしかに、いくらその分野のプロといえど全ての知識を網羅しているわけではありません。
そうすると、複数人の知識を活用できるためお互いにフォローし合うことができ、今まで知らなかった知識を習得する機会にもなります。
なお、チームアプローチには1つのサービス内のチームアプローチと、複数のサービス間のチームアプローチの二つがあります。
おわりに
今回は「チームケア」について説明しました。
チームケアはひとことで言うと、介護サービス等の提供をチームを組んで行うことによって、利用者に総合的な質の高いサービスを目指すことです。
利用者・患者側、サービス提供者側の両方にメリットがある点も覚えておくとよいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!