端座は本来正座を意味するが、ベッドの端に両下肢を垂らして腰をかける
姿勢を端座位と表現することが多い。実践方法として、ベッドの端に膝関節
がくるように腰をかけ、背・臀部が後方に倒れないようにクッションなどを当
てる。ベッドの高さは、深く腰をかけて足低部が床面にきちんとつくように調
節するか足元に台を置く。サイドレールや移動バーなどの補助具は、端座
位になったとき、健側になるほうに取り付ける。端座位は自らの力を用いた
姿勢であり、筋力の回復や覚醒に効果があり、ポータブルトイレットや車い
すへ移乗するための前段階でもある。