今回は「社会福祉調査法」について説明します。
また、社会福祉調査法と結びつきの強い「センサス」と「社会踏査」についても説明します!
社会福祉調査法ってどんなもの?
社会福祉調査法とは、名称から予想できるように、社会福祉調査に関する法の定めを意味します。
社会福祉調査とは、世の中の福祉ニーズを把握し、そのニーズに対応する効率的な福祉サービスを提供できるようにすることを目的として行う調査のことです。
内容としては、主に介護施設や福祉施設をはじめとした現地調査を実施します。
調査には科学的な方法を用いて客観的に情報を精査することはもちろん、「センサス」と「社会踏査」と呼ばれるものが大きく関わってきます。
センサスとは??
「センサス」とは、統計的な実態調査を意味します。
英語の「census」が由来となっており、センサスの一例としては国勢調査や農業センサスが挙げられます。
本来のセンサスの意味は、調査対象となる項目や調査内容をすべて調べる全数調査なのですが、社会福祉調査の場合はそれを調べる人員(マンパワー)や時間的余裕がない場合もあり、必ずしもすべての項目を調査しない場合もあります。
いずれにせよ、センサスは統計的な実態調査であると理解できればOKです。
社会踏査とは??
一方、「社会踏査」とは、社会改良を目的として貧困や犯罪、スラム等を対象に行う実践的調査を意味します。
イメージ的に「社会の闇」などと思われがちなところにメスを入れるといった意味合いが強く、社会的弱者の救済や社会構造が原因となって発生している社会問題などの改善・改良が目的です。
センサスと社会踏査は社会福祉調査にどのように関わってるの?
ご紹介したセンサスと社会踏査は、社会調査を構成する上で非常に重要な2つのポイントとなっています。
「社会調査を構成」というと難しく捉えてしまいがちですが、ここでは、センサスと社会踏査の考え方・調査方法が社会福祉調査をはじめとした社会調査に対して大きく考慮されているということをイメージして頂ければと思います。
なお、この社会福祉調査は社会福祉援助技術において、間接援助技術の一つとして分類されます。(これは単純にカテゴリー分けの話なので、気にしなくても大丈夫です。)
おわりに
今回は「社会福祉調査法」について説明しました。
センサスや社会踏査についても紹介したのでわかりにくかったかもしれません・・・
社会福祉調査はセンサスと社会踏査が大きく影響していることがポイントです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!