自己決定の原則は、利用者自身の人格を尊重し、自らの問題は自らが判断
して決定していく自由があるという理念にもとづいている。しかし、無制限に自
由があるのではなく、自己決定能力の有無や公共の福祉に反しない限り、と
いった制限つきで自己決定権があるというのが一般的な見方である。また、自
己決定は、利用者を個別援助の過程に積極的に参加させることが大切だとい
う意味で、利用者の参加の原則として表すこともできる。個別援助の原則の一
つであり、サービス利用者が自らの意思で自らの方向を選択することをいう。