今日の国際疾病分類やアメリカ精神医学会診断基準では、躁うつ病では
なく気分障害という名称が使われている。内因性精神障害の一つ。情動の
異常を示すもので、躁状態のみ、あるいはうつ状態のみを繰り返すもの(単
相性)と、躁とうつとを交互に繰り返すもの(両相性)とがある。
「躁 ・・・ 躁病、気分障害の躁状態を示す病相をいう。気分が爽快となり、
行動せずにはいられなくなり(行為心迫)、考えが次々無関係に浮かんでく
る(観念奔逸)などの症状を特徴とする病的状態。この状態では、多弁、多
動、誇大的な考えから新しい計画を試みたり、金銭的浪費や周囲への無配
慮など社会的な問題も起こしやすい」