体幹の中軸をなす柱状の骨格で、椎体間は靭帯(じんたい)と椎間円板
で結ばれ可動性に富む。立位時に側方からみるとS字状に湾曲している
のが人類の特徴で、腹筋、背筋等で骨格を支えて直立するため、筋力の
衰える高齢者においては姿勢の悪化、骨の変形や固定を招きやすいの
で、よい姿勢の維持に注意する。また、ここには脊髄などの中枢神経が
通っているため、損傷すると手や足に麻痺やしびれなどの障害がでてし
まう。頸椎(首の骨)、胸椎(背骨)、腰椎(腰の骨)、仙骨、尾骨をあわせ
たものをさし、32~34個の椎骨(頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎)からなる。