急激に広範囲な腎組織の破壊を起こした急性腎不全の多くは、治療
できる。慢性腎不全の予後は悪い。原因は急性では抗生物質、重金
属等による中毒性の腎細胞破壊や心筋梗塞、また出血等からくる腎の
虚血があげられる。慢性腎不全の場合は、糖尿病や高血圧症からくる
血管に病変や感染の再発等がある。食事療法、透析療法、腎移植等の
治療法がある。腎不全のため、水と電解質のバランスの異常、老廃物の
蓄積、アシドーシス等が現れている状態を尿毒症という。腎臓の機能が
極度に低下し、老廃物を排出し水分および電解質の平衡を維持すること
ができない状態をいう。