心臓の疾患は、先天性心疾患と後天性心疾患とに大別できる。先天性
心疾患は、心臓の発生段階で生じた構造上の異常、心房中隔欠損、動
脈管開存症。後天性心疾患は、細菌・化学物質、血液供給の減少等に
よる損傷で、さらに分類すると次のようになる。高血圧性心疾患:長期に
わたる高血圧症による狭心症、心筋梗塞、左心室肥大、うっ血性心不全
等。不整脈:洞性頻脈、心房性期外収縮、心室細動等。炎症性心疾患:
心膜炎、心筋炎、リウマチ性心疾患等。虚血性心疾患:狭心症、心筋梗
塞等。うっ血性心不全。心臓弁膜症:僧帽弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全
症などである。