坐骨神経痛、三又神経痛、肋間神経痛が代表的なものである。特発生、
すなわち原因不明のものでは、痛みは反復するものの、その持続時間は
短く、他覚的所見が乏しいため、痛みの範囲や程度は本人の訴えにより
把握するほかない。症候性の場合、その原因として骨病変、帯状疱疹、
腫瘍、代謝障害などが背景にあり、疼痛は持続することが多い。特定の抹
消知覚神経の走向に沿って激痛発作が起こる疼痛症候群のこと。痛みが
生じたそれぞれの神経の名称で呼ばれる。原因はさまざまであり、原因不
明のもの、ウイルス感染によるもの、外傷 によるもの、または神経障害を
きたす疾患に随伴するものがある。