食物繊維は一般に体内で利用されず不要なものとして扱われてきたが、
近年、食物繊維の摂取が便をもたらし、便が大腸がんの発生を予防する
ことが明らかにされた。また、セルロース、へミセルロース、リグニンは水
に溶けない成分で、コンニャクマンナン、アルギン酸、ポリデキストロース
は水に溶ける成分である。食物性食品および動物性食品由来のもので
人の消化酵素で消化されない食物成分と定義される。また、肉食が多い
ほど、また食物繊維の摂取が不足するほど、大腸がんのリスクが増加す
るとされる。ただし、必要十分な量を摂ればよく、サプリメント等で大量に
摂ったからと言ってもリスクがさらに減少すると言うことはない。