基本的な体位の一つで、臥位には仰臥位(ぎょうがい)仰向け、側臥位
(そくがい)横向き、腹臥位(ふくがい)うつ伏せがある。仰臥位は基底面
の最も広い姿勢であり、立位よりもエネルギーの消費が20%少ないとい
われる。また、基底面を広くした静止位のことで、立位、座位に比べ最も
安定した姿勢である。仰臥位の良い姿勢調整としては、足関節を90度に
保つことにより、足首から足先が下を向いてしまい上に挙がらなくなって
しまう状態を防ぎ、手を心臓の高さより高くすることで手指のむくみをを防
ぐ。腹臥位は、床ずれが一番できやすい部分の圧迫を避けらる体位で、
股関節、膝関節を伸ばすのに効果的である。側臥位は、仰臥位や腹臥
位よりも支持面積が狭いため、安定性にかける体位で、枕やローラなど
の使用により、安定性を得ることができる。横を向くため、上になった上・
下肢は弱い力でも動かしやすくなる。