別名、複雑骨折。開放性というのは、骨折によって皮膚が骨折端や外傷
によって損傷されて、骨折部と外界が直接交通してしまった場合に用いる。
直接交通しないままの骨折の場合は、皮下骨折、あるいは閉鎖骨折、非
開放性骨折という。開放性骨折では、骨折部が外界と接してしまうため、
骨折部に感染症を生じやすい。一度骨髄炎を生じると骨折の癒合(ゆごう)
が著しく障害を受ける。早期に壊死組織の切除や、損傷部の洗浄、清掃が
必要である。
「骨髄炎 ・・・ おもに年少児や高齢者に多くみられるが、どの年齢層の人
にも起こりうる病気です。また、重い病気がある人にも発症しやすい病気で
す。多くの場合、小児では腕や脚の骨端部、成人(特に高齢者)では脊椎
(椎骨)に発症します。腕や脚の骨と脊椎の感染は、主に血流経由で起こり
ます。脊椎の感染症は脊椎性骨髄炎と呼ばれ、人工透析を行っていたり、
麻薬を注射している人に、特によくみられる」