今回は「介護アテンドサービス士」について説明します!
介護アテンドサービス士とは?
介護アテンドサービス士・・・
一般的にはあまり知られていない言葉かもしれませんね。
この介護アテンドサービス士は家政婦の地位向上を目的として導入されたものです。
というのも、介護は専門性が高く、医療や栄養、その他さまざまな分野の知識やスキルが必要とされます。
(ほんとに範囲が広い。広すぎだよなぁと常々思っています・・)
一般的な家政婦でそのような専門性の高い知識やスキルをもっている方はほとんどいません。
しかし、「相手のことを理解して行動する」ことや「相手の要望に対して適応する」、「臨機応変な対応」など、介護や福祉の現場でも求められるものを、家政婦さんは職業柄(?)すでに持っている方が多いです。
このような素晴らしい能力がある家政婦さんを、介護や福祉の現場に活躍の場を広げていこうと考えて考案されたのが介護アテンドサービス士の審査です。
しかし・・・
介護アテンドサービス士の技能審査は平成13年3月まで実施されていたのですが、現在では実施されておりません!!
そのため、これから受験することもできず、完全に過去の情報になってしまいました・・・
知名度が低いのもこの影響がとても大きいと思います。
ちなみにこれを考案し、導入したのは厚生労働省(旧労働省)です。
介護アテンドサービス士の認定は厚生労働大臣が行いますが、実際の試験(学科試験・実技試験)は中央職業能力開発協会(JAVADA)という団体に委託して実施されていました。
当時の受験資格は?
受験資格について興味のある方がいらっしゃるかもしれませんのでまとめておきます。
受験資格は
①介護サービスに6カ月以上の実務経験を有し、介護サービス職業講習を修了した者、
②職業能力開発促進法に定められた職業転換課程の能力開発訓練(介護サービス科)を修了した者、
③その他中央職業能力開発協会長が定める者
と定められていました。
当然といえば当然ですが、やはりある程度の介護知識・スキルは求められていたようですね。
③の項目は先述した委託先である「中央職業能力開発協会(JAVADA)」のことです。
おわりに
今回は介護アテンドサービス士についてまとめてみました。
平成13年ということは、もうけっこう前から実施されていない制度なんだなぁと思いつつも、家政婦さんを介護の即戦力として活躍してもらおうという視点自体は、介護活動従事者の窓口を広げるという点で評価できると感じました。
今後、介護業務の人手不足を解決するには、こういう方向性で進められていく可能性も十分にありますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!