養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホームのほか、小規模
特養、老人保健施設、ケアつき住宅や医療機関等の組み合わせを考えて、
高齢者の健康上の変化に同一敷地内で対応しようとする考えかたである。
ワンセットプランともいわれる。コンビネーションシステムの考えかたは、昭
和47年末の老人福祉専門分科会から出された中間意見より、その必要性
が述べられた。老人ホームの体系として、老人ホームは、経済的要件に着
目した種類のものもあるが、年金制度の成熟に伴い,老人の心身機能の状
態のみに応じた体系にすべきであるとともに、一般の住居水準との均衡をも
考慮しつつ、個人のプライバシーを重んずるものとする必要があるとの観点
から、今後は所得のいかんにかかわらず、老人の心身機能の状態に応じて
入所できるような体系へ移行すべきであるとし、「濃厚な介護を要する老人
のためのホーム」特別養護老人ホームに相当、「かなりの介護を要する老人
のためのホームで給食を建て前とするホーム」養護老人ホーム、費老人ホー
ムA型に相当、「かなりの介護を要する老人のためのホームで自炊を建て前
とするホーム」軽費老人ホームB型に相当の3種が述べられている。 また、
各施設における入所者の加齢による心身機能の減退や総合化のメリット等
を考慮して、コンビネーションシステムの推進の必要性が述べられている。