個別援助の技術および個別援助の活動の両者を含んだ概念であり、原名の
ソーシャルケースワークを訳したものである。社会福祉固有の援助のひとつ。
個別援助に共通する構成要素として、一般的にあげられるものは、援助関係、
援助者、サービス利用者、社会資源の活用、目的、の5つである。以上の5つ
が相互作用して、援助を展開していく。アメリカの研究者ヘレン・ハリス・パー
ルマンは、その著書のなかで、4つのPといわれる個別援助の構成要素をあ
げており、理論的先駆とされている。
「ヘレン・ハリス・パールマン ・・・ アメリカのソーシャルワーク研究者で、個
別援助における問題解決アプローチを提唱した。著書、ソーシャル・ケースワ
ーク:問題解決の過程の中で、個別援助技術を次のように定義した。個別援
助技術は、個人が社会に機能する際に出会う問題を、より効果的に処理でき
るよう援助するために、ある人間関係機関によって用いられる過程である」