心理的な余裕と穏やかさのある落ち着いた・安定したこころの形成、物事
に積極的に関心を寄せ関わることのできる前向きなこころの形成、明日を
楽しみにできる張り合いのあるこころの形成などを目指す働きかけといえる。
こころのケアは、医師との連携は必要なものの、医師でなければ行っては
ならない、あるいは必ずしも医師の指示が必要な行為ではなく、これからの
介護福祉士等の福祉職がその専門性として身につけていく必要がある技術
である。ケアという言葉は、お世話をするという意味をもつ言葉であり、こころ
のケアは精神科医等による治療、すなわちキュアではなく、日常生活におけ
る心理的安定と心身の活性化を目的とする働きかけと定義されている。