今回は「温罨法(おんあんほう)」について説明します!
温罨法(おんあんほう)ってなに?
温罨法・・・。
読み方からしてちょっと難しいですね。
温罨法(おんあんほう)とは、罨法(あんぽう)の一種で、患部を温めて血管を拡張させ、身体の循環改善により亜急性あるいは慢性病変による疼痛(とうつう)の軽減を意図するものです。
もう少しかみ砕いて説明すると、温熱の刺激で身体を温めて身体の血液の循環をよくし、痛みを和らげ、運動を楽にする効果をねらったものです。
温罨法で用いられる器具
身体を温める際に用いられる器具としては、湯たんぽやかいろ、温湿布、電気毛布、電気あんかなどがあります。
これらの多くは保温の目的で用いられ、乾熱によるものと湿熱によるものがあります。
湿熱ではタオルや布を湯で温めるといった比較的簡単な方法や、保温性の良いホットパックを用いる方法があります。一方、カイロや湯タンポを用いた方法は一種の乾熱療法であるといえます。
湯たんぽや電気あんかなどは準備が必要だったり、使える場面が限られてしまいますが、かいろ(持ち運びしやすいタイプ)であれば、効果は低くなってしまうものの、使える場面が多そうですよね。そのため、温罨法を実施する場面や状況に合わせて適切なものを選択することが大切になります。
このように、特殊な器具や設備が必要なく、比較的手軽に行えるのが温罨法の魅力かもしれませんね。
しかし、温罨法は用いる道具や器具の扱いをしっかりと管理しないと火災ややけどにつながる危険もあるため、その点には十分な注意が必要です。
温罨法の具体的な効果
温罨法は温熱の刺激で身体を温めて身体の血液の循環を改善させるといった効果をはじめ、さまざまなが期待できますが、温罨法を実施することによって筋緊張弛緩による効果(リラックス効果)も期待できます。
リラックス効果を期待した具体例として、「ホットアイマスク」が挙げられます。
近年ではCMなどでも見るようになり、メジャーになったホットアイマスクですが、目の付近に温熱刺激を与えることによって、その周辺の血液の循環を改善させたり、リラックスできたりします。
このように、日々の生活の中でも身近に取り入れられていることは注目すべき点かもしれませんね。
おわりに
今回は「温罨法(おんあんほう)」について説明しました。
個人的には、温罨法は体を外部から温めるというシンプルな方法のため、手軽に行えるだけでなく、身体へのリスクが少ない傾向にある点も魅力だと感じています。
しかしその一方で、繰り返しにはなりますが、温罨法は用いる道具や器具の扱いをしっかりと管理する必要があることに注意してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!