このエンゲル係数は生活水準の指標として用いられることもあり、エンゲ
ル係数の低下が生活水準の上昇と考えられる。しかし、家族周期の段
階や食生活の質、家族構成、物価等によっては一概にはいえないので
注意が必要。消費支出に占める食料費の割合。一般に所得が増加する
につれて低下する傾向があり、このことを初めて見出したのはドイツの統
計学者E.エンゲルであることから、エンゲルの法則といわれる。
「E.エンゲル ・・・ エルンスト・エンゲル(Ernst Engel, 1821年~1896年)
は、社会統計を体系化したドイツの統計学者、経済学者。ドイツのドレス
デンの生まれ。プロシア王国の当局局長となり、官庁統計を整備し、統計
教育に努めた。家計の中でしめる食費の割合(エンゲル係数という)が貧
富の階層差に密接に関連することを指摘した」