今回は「インフォーマルサービス」について説明します!
インフォーマルサービスとは?
まず、「インフォーマルサービス」の意味について説明します。
インフォーマルサービスとは、主に自分の家族や近隣住民、知人などが不定期かつ無報酬で提供する保健福祉サービスのことを意味します。
しかし、インフォーマルサービスの意味は次第に拡張されており、シンプルに介護保険制度を使用しないサービスのことを指す場合もあります。
これに対して、国や地方公共団体など公的機関が行う、法律などの制度に基づいた福祉・介護サービスのことを「フォーマルサービス」といいます。
インフォーマルサービスの具体例
ここからはインフォーマルサービスの具体例について触れていきたいと思います。
インフォーマルサービスの具体例として、以下のようなケースが挙げられます。
- 自分の家族・親族によるサービス
- 知人や近隣住民などによるサービス
- ボランティアグループや団体によるサービス
これらはケアやサービスをしてくれる側が、自分からみてどのような関係性なのかという違いです。
具体的には血縁関係があるか、1つの団体としてサービスを提供しているかなどです。
また、そのケアやサービスの内容も様々で、サービスを受ける側の状態やサービスを提供する側の知識などによって大きく変化するため、実際の内容はケースバイケースになります。
例えば、近隣住民が井戸端会議など、ちょっとした会話に誘うだけでも心理的なケアになることもあります。大げさに感じるかもしれませんが、これもインフォーマルサービスに分類できます。
インフォーマルケアとは??
インフォーマルサービスと名称や意味が似ているものとして、インフォーマルケアという概念があります。
以下、インフォーマルケアの説明になります。
「インフォーマル・ケア ・・・ 公的機関が行う制度にもとづいた社会福祉サービスをフォーマル・ケアと呼ぶが、その対語として使われる。インフォーマル・ケアでは要援護者の置かれた環境、状況に応じた柔軟な取り組みが可能である点が特徴といえる。近隣や地域社会、ボランティア等が行う非公式的な援助のこと」
これを見ると、インフォーマルケアもインフォーマルサービスと大きな違いはないように見えますね。
実際、実務などではインフォーマルケアとインフォーマルサービスの細かい違いが問題になることはほとんどないので、そこまで気にしなくても良いのかもしれません。
おわりに
今回は「インフォーマルサービス」について説明しました。
インフォーマルサービスの範囲はとても広いことが特徴と言えそうです。
普段から積極的に家族や友人、近隣住民などとコミュニケーションをとっている場合、自覚せずにインフォーマルサービスを提供したり、提供してもらったりという状況が生まれているかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!