今回は「インテーク」について説明します!
そもそも「インテーク」ってなに?どんな意味?
まず、「インテーク」の意味についてお伝えします。
インテークとは、「受理面接」とも呼ばれ、問題を抱えた人やその関係者(親族など)、つまり相談に訪れた人と、その相談を受ける機関とが最初に行う面接のことをいいます。
このとき、相談を受ける人(相談機関の担当者)のことを「インテークワーカー(またはインテーカー)」と呼ぶこともあります。インテークワーカーは、相談者の発言を聴いていく中で、相談者の置かれている立場や環境などの情報を収集し、相談者が求めている援助と解決すべき問題を明らかにしていくことが主な役割です。
インテークは、「個別援助」の展開過程の最初の段階として重要視されています。
インテークが終了したその後は・・?
実際にインテークを実施したら、インテークの結果を参考にし、後日インテークワーカーが属している機関が提供できるサービスを説明して援助へとつないだり、必要があれば他機関へ紹介・送致したりします。
しかし、理想としては、インテークが終了した後に来訪者(相談者)が問題解決への動機や意欲が高まり、相談機関や紹介先との間に信頼関係が確立、または築かれやすい状態になっていることがとても大切です。
仮にどれだけ相談機関などのサービスが充実していても、そのサービスを利用する人の意欲がなければ問題解決につながらないことも十分に考えられますからね・・・。
インテーク後の取り組みをスムーズにし、よりサービスを効果的に利用して問題解決につなげるためには、相談者のモチベーションが重要になることを覚えておくとよいですね。
具体的なインテークの実施方法
ここからは具体的なインテークの実施方法についてお伝えします。
インテークはインテークワーカーが相談者の置かれている立場や環境などの情報を収集し、相談者が求めている援助と解決すべき問題を明らかにすることが目的なので、インテークで聞く項目として、以下のような例が挙げられます。
- インテークを利用する経緯
- 現在の問題や悩みはいつ頃からあるのか
- 他の機関への相談の有無
- 現時点で個人的に問題や悩みを解決するために取り組んでいることはあるか
- 現在の問題や悩みに対してどのようにしたいか/どのようになりたいか
- どのようなサポートを希望しているか
- インテーカーに知っておいてほしい事はあるか
これらはあくまでも一例で、相談者の反応や事情などに合わせて臨機応変に聞く内容を変えることが望ましいです。
また、実際に相談者と会話をする際には、インテークワーカーが話す声量(大きすぎない)やスピード(早口にならない)にも気をつけましょう。(インテークワーカー側も、しっかり問題や悩みを聞き出せるか不安だったり、慣れていないと緊張することも当然ありますからね。)
おわりに
今回は「インテーク」について説明しました。
先述しましたがインテークは「個別援助」の展開過程の最初の段階として大切な役割を担っており、その後の対応に大きな影響を与えるため、とても大切だということを改めて感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!