ごく小さな呼吸からしだいに深さや速さが増して無呼吸となることを繰り返す
呼吸のパターンで、交代性無呼吸ともいう。呼吸停止期は数秒から30秒程
度であり、通常呼吸期は30秒から2分間。脳出血、心疾患、尿毒症、麻酔薬
の中毒等で呼吸の神経中枢が侵された場合にみられる異常呼吸で、呼吸
中枢の低酸素症、動脈血循環の不良、低酸素血症のいずれかが原因となる
また、うっ血性心不全患者や、脳血管障害の患者でよく認められています。
慢性心不全の患者では、覚醒時でも炭酸ガス分圧に対する脳の感受性が
高く、過換気の状態になっています。ところが睡眠中は、この感受性が少し
回復するために、睡眠中は二酸化炭素を溜めないと(無呼吸になる)、呼吸
が開始されない。