うつ病や統合失調症では、睡眠障害がみられることが多く、睡眠障害には
睡眠の質と量の障害がある。量の障害には睡眠時間の減少はもちろん、入
眠困難、中途覚醒、早朝覚醒が認められ、質的障害には深睡眠の減少、レ
ム睡眠の減少がみられる。また自覚的なものとして熟眠感のなさが訴えられ
る。また、うつ病では悲哀感、絶望感、無価値感、罪責感は異常な睡眠パタ
ーンと深く関係しており、うつ病患者は朝早く眼が醒め再び眠ることが出来な
くなる。反対に、眠ってばかりいて、生活上の問題を否定したりそれから逃避
させる眠りによって救われているうつ病患者もいる。