昭和30年代、消費者問題の発生に伴って消費者教育の必要性がいわれ、
主として政府を中心に社会教育の中で行われてきた。しかし、その後、構造
的に広範囲にわたって多発する消費者問題に対処するためには、学校教育
の中で子どもの段階から体系的に消費者教育をすることが重要となり、学校
教育を中心に家庭・社会教育も併せて、子どもから高齢者に至るまで消費者
教育をしていくことが要請されている。消費者が自ら健康で文化的な消費生
活を営むための知識を修得し、商品やサービスの購入、利用に際して自主的、
合理的に行動できる能力等を開発するもの。