今回は「3動作歩行(三動作歩行)」について説明します!
3動作歩行(三動作歩行)とは?
3動作歩行には以前説明した記事「健側(けんそく)・患側(かんそく)」との関連性がとても大きいです。
https://www.hnayuweb.com/kaigo/b132-html/←リンクはこちらです。
というのも、3動作歩行は片麻痺の障害を持っている方の生活をサポートする工夫だからです。
3動作歩行とは、杖歩行の一種のことで、「まず杖を一歩前に出す、次に患側の足を一歩前に出す、最後に健側の足をそろえる」という歩行方法です。
このように一通りの流れが3つのステップで成り立っているので、「3動作歩行(三動作歩行)」と呼ばれています。
3動作歩行(三動作歩行)の特徴
この3動作歩行は速度は遅い反面安定性があるので転倒しにくく、高齢者に適しているという特徴があります。
もちろん高齢者だけでなく、初めて杖を使用する方にもオススメです。
また、健側(麻痺していない側)の足を出す程度(3動作歩行の最後のステップ)によって、後ろ型、そろえ型、前型の三つの型に分類することができます。
一般的に、後ろ型がやさしく(初心者でも習得しやすい)、前型は難しい(初心者では習得するのが難しい)という特徴があります。
その理由としては、後ろ型は重心を保ちやすいため安定性が高く、前型は一歩当たりの歩幅が大きいため重心移動が大きくなり、安定性が低いからです。
しかしその反面、後ろ型は歩くスピードが遅く、前型は歩くスピードが速いという傾向があります。 そろえ型は後ろ型と前型の中間で、性質・特徴も2つの中間的な傾向にあります。
自分がどの型の歩行パターンを選択するかは、個人の年齢や性別、麻痺をはじめとする障害の度合いなどによって個人差が大きいため、専門的な知識を持つ理学療法士に相談しながら行うことが一般的です。
なお、二動作歩行は健側(麻痺していない側)の手で杖を持ち、杖と患側(麻痺側)の足を一緒に出し、健側の足を出してそろえる方法です。
二動作歩行は3動作歩行(三動作歩行)よりもスムーズに移動できる利点がありますが、その分身体への負荷も大きく、初めて杖を使う方にはやや難しい方法と言えます。
おわりに
今回は「3動作歩行(三動作歩行)」について説明させて頂きました。
3動作歩行(三動作歩行)は杖を用いて片麻痺の障害をカバーするという方法で、健側(麻痺していない側)と患側(麻痺側)の状態やバランスを考慮してそれを補うものだと知っておけばOKです!
なお、実際に試す場合は理学療法士をはじめ、専門的な知識を持った方の判断を仰ぐことが重要ですので、その点は注意が必要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!