今回は「オンブズマン(オンブズマン制度)」について説明します!
また、介護や福祉分野との関係もお伝えします。
オンブズマン(オンブズマン制度)ってなに?
オンブズマンとは、主に不正、不当な行政執行に対する監視・観察、または苦情を処理する制度として理解されています。
この言葉を「どっかで聞いたことあるなぁ」と感じた方は、おそらく行政・政治的なニュースを見聞きしたり、学校で習ったことがあるのだと思います。
これは北欧で発足した制度であり、「オンブズマン」はスウェーデン語で「護民官」を意味するようです。
また、オンブズマン制度と呼ばれることも多いです。
その意味合いは基本的に先述したオンブズマンと同じなのですが、「制度」が付くとより政治色が強くなります。
具体的には、いずれの党派にも加担しないで、冷静な判定者の役割を果たす人や委員会のことをいいます。
また、複数の人々から成る中立の監視・査定委員会を意味することもあります。
その他、派生的な意味として、新聞社の報道倫理や消費者の目から見た食品管理といった中立性や公共性の要求されるテーマを意味することもあります。
政治的なイメージが強い「オンブズマン」ですが、派生的な意味で用いられることも多く、用いる場面によって意味合いが異なる点に注意が必要です。
介護や福祉分野での「オンブズマン」は??
これまでオンブズマンという言葉自体の意味や用法についてお伝えしました。
このオンブズマンは介護や福祉分野でも使われることがあります。(先述した派生的な意味に含まれます)
介護や福祉分野でのオンブズマンは政党や委員会は関係せず、主に施設やサービス利用者をはじめとした一般市民が監視者となります。
たとえば、ナーシングホームの利用者に対して直接アンケートを実施し、その結果で改善すべきところなどが発見できたら、その点について運営者に「○○を改善してほしい」などと要求することです。
このような行動を起こすことで既にその施設を利用している方はもちろん、これから利用したいという方に対して大きなメリットになります。
また、施設を運営する側もより質の高いサービスを提供できるきっかけになる可能性が高く、長期的に見てお互いにメリットになりやすいです。
なお、オンブズマンで監視される対象は民間団体・公共団体を問いません。
おわりに
今回は「オンブズマン(オンブズマン制度)」について説明しました。
介護や福祉分野でもオンブズマンが使われることは覚えておくと良いかもしれませんね。
前半は政治的な内容も多く、読みにくかったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!