今回は「嚥下困難」について説明します!
嚥下困難ってなに??発生原因は?
嚥下困難とは、飲食物がうまく飲み込めない、むせる、飲み込んだものが食道でつかえるといった障害をさします。
「嚥下」という言葉に、なにかものを飲み込むことという意味があるので、それが困難な状態ということで嚥下困難と呼ぶようです。
嚥下困難は、嚥下に必要な器官の機能が低下することが発生原因になるパターンが多いです。
たとえば、痴呆性高齢者や寝たきり高齢者、特に脳卒中などにより運動障害や失行のある人は、嚥下に必要な舌や喉周りの筋肉が低下しやすく、嚥下困難になりやすい人といえます。
その他、舌がんや食道潰瘍(しょくどうかいよう)などを発症してしまったことが原因で併発的に嚥下困難に陥ってしまう場合もあります。
嚥下困難の対処法
先述したように、基本的に嚥下困難は嚥下に必要な器官の機能が低下したり、ほかの病の影響によって生じます。
これを防ぐためには、日ごろから舌や喉周りの筋肉を意識してトレーニングしたり、舌がんや食道潰瘍にならないよう定期的な健康診断などが効果的です。
なお、もしものを飲み込む際にむせてしまった場合(嚥下障害時)には、誤飲による嚥下性肺炎に注意が必要です。
「嚥下性肺炎・・・嚥下機能が障害されている時に、胃・口腔の分泌物や食物などの異物を肺内に誤飲や誤嚥することにより生じる肺炎」
また、嚥下性肺炎は口腔から胃までの消化管の異常だけでなく、食道周囲の諸臓器の食道圧迫、神経疾患でも生じる可能性があるので、万が一発症してしまった場合には原因の鑑別が必要となります。
おわりに
今回は「嚥下困難」について説明しました。
「ものを飲み込むこと」に対して障害になってしまうと日々の生活を送るうえで非常にストレスが溜まってしまいますし、完全に飲み込めない場合は自分の口で栄養を補給することができないわけですから、その影響はとても大きいですよね。
加齢による筋肉の低下などは回避しにくいですが、できるだけ気を配っておくことが大切だと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!