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あ行

運動麻痺って?運動失調との違いは??

投稿日:2018年8月5日 更新日:

今回は「運動麻痺」について説明します!

また、運動失調の説明や、運動麻痺と運動失調の違いなどについてもお伝えします!

 

そもそも運動麻痺ってなに?どのような状態なの?

「運動麻痺」とは、神経細胞が集まっている脳の運動中枢からその指令(「右足を出す」「握っているこぶしを開く」など、動作に対する命令)を実行する筋線維に至るまでの間に障害があり、筋肉の随意運動が困難になっている状態または運動が行えなくなった状態のことです。

 

身体に関する専門的な用語が多くなってしまったので、少しわかりにくいかもしれませんが、ざっくり言えば「脳が動作するように筋肉に命令を出したいけれど、その命令が筋肉に届かなかったり、上手く反応していない状態」です。

 

この運動麻痺は障害の特徴によってカテゴリーが分類されており、完全に脱力してしまう完全麻痺と部分的な不完全麻痺に分けられています。

また、その性状によって弛緩性麻痺、障害部位によって単麻痺、片麻痺、対麻痺、四肢麻痺などと呼ばれることもあります。

 

運動麻痺の主な原因は?

この運動麻痺はどのようなことが原因で発生してしまうのでしょうか?

 

運動麻痺の主な原因としては、脳血管障害や脳の外傷、脳性麻痺(のうせいまひ)、脊髄障害、抹消神経損傷(まっしょうしんけいそんしょう)などが挙げられます。

 

このことから、体の内部での血管内でのトラブルだけでなく、外傷をはじめとした外部からの影響によっても運動麻痺になってしまうことがわかり、神経などが損傷することによって症状が生じることがわかりますね。

 

いずれにせよ、発生原因として挙げられるのが必ずしも1つではなく、さまざまな原因によって生じる可能性があるのですね。

 

じゃあ運動失調はどんなもの?

「運動麻痺」については上記の通りですが、「運動失調」はどんな症状なのでしょうか?

 

運動失調は、運動麻痺のように脳の指令を実行する筋線維に至るまでの間に障害があって筋肉が動かせないのではなく、全体的な身体のバランス(筋肉を動かす際のバランス)に問題が生じていることを指します。

 

そのため、歩行をはじめ、何らかの運動や動作をするときにフラフラと体勢を崩してしまうなど、自分の体を思い通りに動かせない状態になってしまいます。

 

運動失調の主な原因は?

運動失調の主な原因も運動麻痺と同様、内部的なものと外部的なものがあります。運動失調は小脳や大脳、脊髄、内耳の神経などの障害によって起こることが多く、それぞれの部位や症状によって名称が細分化されています。

 

たとえば、「脊髄小脳変性症」という小脳部分の障害の症状では、遺伝子が大きく影響しているという特徴をもっています。

より詳しい記述がこちらのホームページで紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。下記、一部引用させて頂きました。

脊髄小脳変性症は、遺伝性と孤発性に分類されます。遺伝性の脊髄小脳変性症の原因究明は進んでおり、現在では70~80%の患者様において遺伝子検査で原因が確定します。

 

このように、ひとことで「運動失調」といってもその原因や症状は多岐にわたるので、万が一このような症状が疑われる場合はしっかりと医療機関で診察を受け、原因の特定や症状の特徴を把握しておきましょう。(これは運動麻痺でも同様ですね)

 

運動麻痺と運動失調の違いは??

これまで、運動麻痺と運動失調のそれぞれの症状や特徴についてお伝えしましたが、それぞれの違いについてここで改めて整理したいと思います。

 

できるだけわかりやすいよう、表形式でまとめてみました。

運動麻痺筋肉と神経の結びつきがない筋肉自体を思い通りに動かせない
運動失調筋肉と神経の結びつきがない自分の体を思い通りに動かせないが、筋肉自体は動かせる

 

簡単に言ってしまえば根本的な違いはこのようになります。

要は、「筋肉と神経のつながりがどうなのか」という点が重要だということです。

 

もちろん、運動麻痺と運動失調の違いがこれだけというわけではありませんので、その点は注意してくださいね。

 

 

運動麻痺や運動失調を予防するにはどうしたらいい?

運動麻痺や運動失調は、一度それらの状態になってしまうと自分の体を思い通りに動かせなくなってしまうため、日々の生活を送るうえでかなりストレスになってしまいますよね。

 

そこで、運動麻痺や運動失調にならないためにしっかりと予防したいわけですが、先述したように運動麻痺や運動失調はその発生原因が一つではありません。

そのため、完全に予防することは難しいのが実情です。(外部的なものはどうしても避けられない場合がありますからね・・・)

 

そこで、自分でできる範囲の予防や備えをすることが現実的になります。

例を挙げると、日々の生活習慣に気を配って血管や脳の負担をできるだけ避けるといった行動です。暴飲暴食やあまりにも短時間の睡眠では身体へのダメージが蓄積してしまいますからね。

 

おわりに

今回は「運動麻痺」をはじめ、「運動失調」やそれぞれの違いなどについて説明しました。

少しでも何かのお役に立てれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします!


-あ行

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