今回は「MDS-HC方式」について説明します。
MDSーHC方式ってなに?
MDS-HC方式とは、在宅ケアを行う上で課題となる分野(領域)について、より詳細にアセスメントするための方法や、ケアプランを立てるためのガイドラインを考察する方法です。
課題となる分野(領域)としては排便の問題、薬剤管理、社会的支援、住環境などが挙げられ、より具体的な問題から比較的抽象的な問題まで非常に幅広いです。
また、こうした領域のことをCAPs(Client Protcolos, 在宅ケアプラン指針)と呼ぶこともあります。
なお、「MDS-HC」とは、「Minimum Data Set-Home Care」の略のようです。
そして、このMDS-HCは在宅における長期ケアを必要としている利用者に対して、包括的なケアプランを作成するための指針で、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの国際的な団体により開発されたものです。
特徴としては、アセスメント(課題・問題分析)からケアプラン上の留意点、ケア目標などの目指すべき目標や到達点が明確になる構造になっていることです。
介護や福祉、医療分野でもMDS-HC方式は使える?
このように段階を追って組み立てて考えていくMDS-HC方式ですが、介護や福祉、医療分野活用することはできるのでしょうか?
結論としては、十分活用することができます。
むしろ、現時点で「ここまで形式的に取り組んでいないけど、似たようなことは普段からしてるよ」というような、無意識的にこのような流れで施設の利用者をサポートしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アセスメント(課題・問題分析)から、目指すべき目標や到達点が明確になることが特徴とは言え、特段複雑なことをしているわけではないので日々の業務にも活かせる機会は多いと思います。
おわりに
今回は「MDS-HC方式」について説明しました。
段階的に問題点・課題点を探っていくことは、覚えておくと応用がきくかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!