今回は「異物収集」について説明します!
異物収集ってどんな意味?
まず、「異物収集」の意味について説明します。
異物収集とは、ひとことで言うと「周囲の人には不可解な物を不可解な場所に収集すること」です。
たとえば、「木の枝や葉っぱ、石ころなどを集めてきて冷蔵庫に入れて保管する」といった行動です。
一般的に考えて、木の枝や葉っぱ、石ころなどを集めるのはまだしも、それを冷蔵庫に入れて保管するのは何か特別な事情がない限り「え?なにしてるの??」ってなりますよね。
異物収集の原因は?
このような行動は何が原因なのでしょうか?
異物収集に至ってしまう原因としては、「自閉症」や「痴呆」が原因として考えられることがあります。
なぜ原因として「自閉症」や「痴呆」が考えられるかというと、それらの症状・状態によって一般的な人に比べて認知機能や記憶能力が低下してしまうためです。
それによって自分にとっては全く価値のないもの(木の枝など)でも価値があるものだと感じてしまったり、「必要なものだから大切に保管しておかないと」といった考えをしてしまうようです。
異物収集に至る原因は決して1つではないため簡単に原因を断定することはできませんが、もし自分の家族や知り合いなどで異物収集を行っている方がいたら、一度このような点について考えてみるのもよいかもしれません。
もし自分の家族や知人が異物収集をしていたら・・・
ここからは異物収集をしている人に対して、どのように接すればよいのかまとめていきたいと思います。
異物収集する人の性質・心情について
まず、異物収集する人の性質・心情について整理してします。
異物収集を行う人は、一般的には理解できないような物を想像もしない場所に保管する場合がありますが、それが実は本人にとってはこだわりや理由、価値を見出している場合があります。
また、一度保管した後に保管したことを忘れている場合もありますが、突如それを思い出す場合などもあるようです。
どのように接するべき?
異物収集を行っている人と接する場合は上記のような性質や心情があることを考慮する必要があります。
具体的には、本人にこだわりや理由・価値があることを考慮し、いきなり強い口調で説得したり、りつけたりするのではなく、どうしてそれを持ち帰ってきたのかを聞いたり、優しい口調で説得・説明を行うなどです。
いずれにせよ、本人の気持ちを考えて、寛容な気持ちで状況を受け入れることが大切です。
また、異物収集を行ってしまう原因が「痴呆」の場合は別途注意が必要です。
その理由としては、「痴呆」は進行性の疾患であるため、日常生活において定期的に意志疎通の程度や見られる症状・行動に着目する必要があり、それに対する適切な対応(主治医など、専門的な知識を持つ人に連絡・相談するなど)をとることが重要だからです。
痴呆は特に高齢者に多く、「痴呆性老人」として社会的に問題となりつつあるので、特に注意しておきたいですね。
おわりに
今回は「異物収集」について説明しました。
異物収集はなかなか周りの人が理解できず、周りの人のほうが強いストレスを感じてしまうことも多いです。
そのぶん、冷静に状況を把握したり、医師などに相談するといった行動が大切になりそうですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!