同じ経験や環境を共有し、共通の関心を持っている者同士が、自らの体
験にもとづき、他者の相談に応じ、問題解決を図ることをいう。近年増えつ
つある障害者が相談員となり、様々な障害のある人たちの相談をうけると
いうのはこの典型である。相談者に近く、詳細まで充分に共感できるとい
う利点があるが、その中心的態度は傾聴と情報提供にあり、それを通じて、
相談者が癒され、自信を得て、自己決定をすすめることを目指している。根
底には、問題解決の主体は相談者自信であり、相談者自信の力を信頼し、
自己決定を尊重するという専門的な価値・知識・技術が必要である。ピアと
は同僚や仲間を指し、対等ということを意味している。