記憶や見当識などに関する質問から構成され、痴呆の重症度の段階評価
はしないが、30点満点のうち総得点20点以下では痴呆を疑うとされている。
主として高齢者の知能スクリーニングを目的としたスケールで、従来の簡易
知的機能評価スケール(長谷川式)を1991年(平成3年)に改定したもので
ある。痴呆の評価法は、テスト法と行動評価法の2つに大別されます。テスト
法は実際に痴呆が疑われる相手にテストを行い、その結果から痴呆の有無
とその程度を判断するものです。行動評価法は対象者の行動や言動を観察
したり、家族や同僚などの観察をもとに痴呆の有無やその程度を評価する方
法です。どちらも色々な種類の検査方法がありますが、最もポピュラーなテス
ト法の一つがこの長谷川式知能スケールです。